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万葉集と風土記

古事記を読むといろいろ分からないところや、謎めいたことが多かった。
次に、万葉集や風土記を読み日本の始まりについて学びたいと思ったが、風土記はほとんど現存しておらず、九州ではわずかに残っている豊後風土記や肥後の風土記において、豊後風土記は欠落が目立ち、肥後風土記には景行天皇の話が可成りの部分を占めているということらしい。本州版もいくつか残っているが、常陸風土記には倭タケル伝説が多いらしい。結局は、風土記と言えども庶民の生活は多くは記されていないことが判明した。

万葉集は、天皇から庶民までの歌が掲載されてはいるが、これは脚色がなされながら書き写されてきたらしい。やはり、本当に日本の原点の記録とはいいにくい面がある。歌も、旅情や風土について歌われているものの、悲しみや愛の歌が多く、必ずしも当時の日常生活の歌ではなさそうである。旅が悲しかったのは、旅を好んでした訳ではなく、命令や左遷、島流しなどの流刑、防人などの国防の任務の歌であり、楽しいものはきわめて少ないことによるのかも知れない。故郷に残してきた子供への愛を歌った、山上憶良の歌は例外的である。結局、庶民は貧しく、歌を残すだけの教養を身につける余裕はなかったというのが現実であったと思われる。江戸時代になると、ようやくこの状況が変わったと見れば良いのかもしれない。このような前提条件のもとに万葉集を読む必要がある。その意味で、白村江に向かう門出で読んだ、額田王の歌、「??田津に 船乗りせむと ・・・・」は勇壮であるが、この後、歌は悲しく憂いを帯びた調子のものが多くなる。唐・新羅に大敗したあと、内向きに変わってゆく日本の支配層の心情を汲み取れるかもしれない。古事記や日本書紀の時代とは違う時代の世相を反映しているかもしれない。いずれにしても、秀歌が多く、1000年以上も昔にもかかわらず、上流階級の教養の高さが窺える。
by fusus-21 | 2013-10-01 10:45 | 地域(歴史)