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皮の耐久性

先日紹介した1934年頃製作されたカメラ、スーパーイコンタの皮ケースは80年経った今も輝きを失っていない。
皮の耐久性_d0282609_842029.jpg

このケースの中に、テッサー 105mm f:4.5を装着したクラシックカメラが現役のまま収まっている。このカメラの蛇腹も皮でできているがいささかもたるんでいない。このことから、ヨーロッパの皮革製造技術は極めて優れていると言える。これも伝統か。日本では、動物を利用する技術は未熟で、イタリア、スイスなどヨーロッパの国々ははかなり高い技術を有していると推察できる。そもそも皮の文化はヨーロッパ、日本は植物を利用する生活文化が発達したということであろう。つまるところ、狩猟文化と農耕文化の差とも言えよう。その伝統がいまに引き継がれている。
皮と言えば、スイスのガルサー社のガロモンタンやガロユヒテンと言われる皮が登山靴に使われていた。例えば、スカルパというイタリアの登山靴メーカーの靴を買ったが、ガルサー社の皮を使用していた。
皮の耐久性_d0282609_8241920.jpg
この靴は40年くらい経っているが、いまも十分使える。かつて、40kg を越える荷物を背負い、富士山と御岳山以外の3000m級の山々をすべて踏破したタフな靴である。この皮も特別なものと感じた。他の靴は3年ぐらいの山行で痛んだ(体重とともに100kgを越える重量は過酷なのであろう)が、この靴は不屈だった。皮の厚さといい、油の塗り込みといい、ハードな山行に耐えるように設計されていたと考えられる。皮の丈夫さだけでなく、イタリア靴屋の伝統の技法(製法)というか、そういう何かが、やはり靴を使う生活文化として長く引き継がれているからと思う。日本には靴の文化は遅れて入って来た。日本製も履いてみたが、足が靴の中でこすれ(つまりかかとが浮く)豆ができたり、皮膚が擦り剥けたりした。やはり、何かが違っていた。年齢とともに、靴の重さが負担となり、また重い荷物を担がなくなったので、いまは米国Danner社の軽登山靴に履き替えた。この靴は重い皮を少なくし、ゴアテックス加工の布で補っている。
マユルカ島という地中海の小島(スペイン)で作られているヤンコという靴をずっと履いている。「この靴はウォ−キングシューズではありません」と書いてあるが、並のウォ−キングシューズよりこの通勤シューズのほうが優れており、少々な距離歩いてもびくともしない。また購入直度でも「食いついた」ことがない(靴擦れしない)。これは上述のスカルパも同様である。購入直後から足になじんでいる。ヤンコがすごいのは、ひもをゆるゆるにしていても、歩いているときに「かかと」が浮かない。これが、靴擦れしない靴の鉄則である。このようなつくりは、やはり長い伝統の故であろう。北欧の椅子は長く座っていても疲れない。夜の長い、寒い国は家で過ごすことが多い。そのような生活習慣から、長く座っても疲れない椅子への工夫があったのであろう。やはり技術は生活の中で生まれ、育てられると実感できる。
by fusus-21 | 2013-10-19 08:02 | カメラ ルジェンド