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笛の使い方・・・猛将武田信玄を倒した美しい笛の音色

笛にはいろいろな使い方があるという。
笛の使い方・・・猛将武田信玄を倒した美しい笛の音色_d0282609_10250144.jpg
上から6本調子の篠笛、これは7孔の笛で、ここでは除外して考える。古い笛は一般的に6孔である。上から2本目は呪いの笛、これはドレミ調であるが、6孔である。その下は武将の笛。そして、その下は1尺3寸の尺八、これは5孔である。正倉院にある尺八は唐から伝わった原型であり、6孔である。今も中国の尺八は6孔であるらしい。
その下3本は、謎の笛、次の黒く漆で塗った笛は、中国・明の笛(明笛)、一番下は一節切の尺八である。明の笛と一節切は短管であり、吹きにくい。もっとも高級そうに見える下から3番目の笛は鳴らしにくい、鳴りにくい。というのは、古い笛で、久しく吹かれていないため、乾燥しきっている可能性があるのだ。吹き込むことによって、少しづつ鳴り出した。私のお気に入りは、呪いの笛、武将の笛、そして1尺3寸の尺八というところである。どれもよく鳴るし、調律もしっかりしている。

笛の製作者から、吹くだけではなくいろいろな使い方を考えて欲しいと言われている。呪いの笛はドレミ調であり、現代曲に相性がよい。3番目の武将の笛は尺八と似た音律になっており、これが面白い。その下の笛は1尺3寸の尺八(G管)であるが、武将の笛は1尺1寸の尺八と同等のA管である。この笛は1500年頃の京都の笛師の設計図によっているらしく、それに基づいて武将の笛と呼ばれている。これと姉妹笛にあたる蝦夷の笛は源義経が牛若丸時代に吹いた笛と同じ設計ではないかと言われている。手にしていないがドレミ調とのことである。牛若丸は金売り吉次と深い関わりがあるため奥州藤原氏と交流があった。この地が昔、蝦夷の国があったところである。そこからお土産として牛若丸にもたらされたのかもしれない。

武将に笛は名のごとく、武将が戦いを指揮した笛で、管尻の籐の巻いた部分を握って振る時に滑りにくいということである。またシギ音は遠くまで響きわたり、戦いの合図となる。さらに精神統一の音色など、使い方は多く考えられる。平和な時代には籐部分を握って肩たたきをするのに都合がいい、硬さといいいい塩梅である。1尺3寸の同じ竹の尺八は武将の笛より柔らかく軽いので肩たたきには向かないのが面白い。呪いの笛や一節切は癒しの笛と同時に、その音色に聴き惚れていた武将の心の隙をついて襲うということにも使われた。もちろん鎮魂の笛でもあった。

野田城を包囲中、毎晩城内から流れる美しい笛の音に誘われ本陣を出た武田信玄は、城内から
狙いを定めていた菅沼氏配下で鉄砲の名手・鳥居半四郎に胸を撃たれ倒れました。やがてその
傷が元で亡くなったと、伝わります。その現場が野田城のすぐ西にある法性寺にあります。(ウェブ上から引用:この美しい笛の音色は、一節切あるいは横笛ではなかったのかと言われている。一節切は35cmくらいの尺八で、横笛のような高い音色をだす。)

明の笛は構造上面白い。唄口と6孔の間に一つ穴が開いていて、そこに薄膜が貼り付けてある。竹の内部の薄皮から作る繊細な膜であるが、鳴らした時にピリピリと震え、響き渡る。この笛を使うとき初心者は(合奏時に)、音を外したのがわかってしまうので演奏をぶち壊す。先生から、うまくなるまで膜をセロファンに変えて響きが悪いようにしてくれと言われた経験を持つ人がいるらしい。私も尺八を習っているが、合奏の時にはあまり音が響かないように息をすこししか吹き込まないで演奏する。音を外すと申し訳ないからである。しかし、これをやっているといつまでもうまくならない。いつまでも甲(カン)の音が出せないのである。

by fusus-21 | 2015-12-25 11:13