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ピンポイントX線照射装置・・・癌治療最先端(九大病院)


照射のために製作された私用のベッドと胸部を固定するプラスチックの装具

ピンポイントX線照射装置・・・癌治療最先端(九大病院)_d0282609_16031246.jpg
ダンボールで出来た装具を製作したが、これは体を横たえたときに動かないような細工がシーツの下にあるという代物。上のプラスチックの装具は熱い状態で胸の上に置き、タオルで冷やし固める。胸を囲んでベルトで抑え、動きがとれないように設置する。軽い呼吸の状態に合わせて固めてある。深呼吸など大きな胸の動きが照射中に起こらないようにとの配慮である。そして胸と脇腹と腕の5カ所にプラスじるしがマジックインキで書かれ、上からテープで止める。こうして、ピンポイントX線照射の準備が終わった。あとは、入院(身柄の確保)して、何日間かにわたって呼び出され照射を受ける。癌の大きさに応じて照射線量が決まるのであろう。私の場合は54グレイと決まった。この装具の上に仰向けに寝て、両手を頭の上にあげ、頭部に見える筒のようなものを掴んで体を安定させる。息を止めて照射する。次世代型医療装置の仕掛けは意外にもダンボールであった。なんとも嬉しくなる。

鳥越さんは2005年10月の大腸ガン(S字結腸)に始まり、2006年10月、2007年1月に左肺、右肺と転移したガンの手術を続け、2009年1月に肝臓ガンの手術を受けた。私の場合、2014年7月の大腸ガン(S字結腸)手術に始まり、2015年4月に右肺中葉)の切除、そして2016年2月に右肺下葉に転移した。転移に至る間隔も非常に似ている。イレウスなどの大腸ガン手術の副作用も同様に経験してきた。しかし、この左肺下葉のガンからは事情が少し変わった。私の場合できた場所が悪く、太い静脈に接していることから手術は不可能という絶対絶命のピンチに立たされた。腎臓も片方しかないような状況で、化学治療しか道は残されていないとは。

しかし、九州大学に局所照射X線装置が、次世代ガン治療としてあるということが判明した。そこで、セカンドオーピニオンとして九大を訪問した。新たな難題が生じ、ガンの位置が心臓から1.4cmときわどいことがわかった。心臓は止めることができないので照射時にガンと重なれば照射できない、月食、日食ならぬ肺食(心臓食)である。しかし、九大の先生はきわどいけれど少しくらい心臓に当たってもわずかな喀血くらいで済むと思うので照射しようと決断してくれた。そして今日の計測である。若いレントゲン技師と美人の看護士さんが装具の製作を担当してくれた。ラッキー!!看護士さんに頼んで装具と写真を撮ってもらったのが上の写真である。むさ苦しい私の顔は隠してある。

ここからはメスによる手術から、最先端の治療、ピンポイントX線照射治療に移ったのである。これが成功すれば、肝臓転移も脳転移にも対応できる。済生会が全力を尽くしてくれて、ここまで来た。しかし、ガンのできた位置が「運が悪かった」となったのだが、またまた、不幸中の幸いか、X線治療が著しい進歩を遂げてくれていた。鳥越さんに9年遅れてガンを患い、この10年のガン医学の進歩に出会うことができた。ガンは必ずしも死に至る病ではないことを証明できるように頑張りたい。九大病院で治療を受けながら、九大の線虫によるガンの早期発見の研究にもデータを提供して行きたい。

by fusus-21 | 2016-03-11 16:20