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スピーカーの箱材の考え方

音のエジソンはアルテックの409-8Eというスピーカー(長い間、生産を継続している人気機種)をアカマツ材のエンクロージャーに入れている(私は長い間、桜材と思い込んでいた)。一方、このたび入手できたアルテック純正のスピーカーシステム(886A)は、どうもスプルース材ではないかと言われている。

エジソンのアカマツ材は無垢材であり、あまり見たことはない贅沢な仕様である(竹スピーカーは竹の無垢材であるが、細い竹を圧縮して整形している)。桜にしても、アカマツにしても比重が0.6程度あり、重硬材である。また、内部には密で柔軟性にとんだタモ材で補強されている。一方、アルテックの886Aは、スプルースにしても表面と裏面に薄板が使われており、その間に木っ端の圧縮成形材を挟み込んだ合板である(軽いことに徹している)。1970年代初期のトリオのフロアタイプのスピーカーは表面の処理は違うものの良く似たサンドウィッチ構造の合板であった。この時代は、比較的軽い箱が好まれていたのであろうか。

おそらく、エジソンオリジナルはよく振動する能率の高い409-8Eの振動を周辺の重硬材で減衰させ、低音を響かせるように考えられている可能性がある(馬力のある真空管アンプで鳴らすと低域もよく出る。低域に寄っている300BのJJ管との相性がいい。)。一方のアルテックは、一回り大きな口径のウーハーを装着しており、しかも薄い板の上に付けて思い切り振るわせ、その振動をパッシブラジエーター(ウーハーと同じ口径)で、減衰させ低域を延ばすことを考えているようである。さらに、広域は409より出にくいので、2インチのトゥイターで補うようである。このスピーカーの製作上の重要点がアルテックの技術者により報告されているが、この種のドロンコーン型は、このような鳴らせ方と同時に、箱の容積が極めて重要になることを述べている。いずれにせよ、アルテックのスピーカーユニットはPA用というか、劇場用に作られており、その性質を研究した結果がフルに活かされている。あくまでも原音を求めて設計されるのである。その音が出るように努力することが使用者の義務となる。アルテックのユニットをエンクローズしたエジソンシステムもアルテックシステムも澄んだ音色を出すすばらしいスピーカーであり、鳴らし方によってこの上ない音を響かせることだけは確かなようである。
by fusus-21 | 2014-01-13 22:50 | AltecとWEの伝説・・・劇場サウンド