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アイヌ民族の流れは、千島列島、アリューシャン列島を経てハイダ グワイへ(黒潮に乗って西太平洋へ)

昨年8月にハイダ グワイを訪問したが、現地のハイダ族の方から案内をしていただき、いろいろと普段は聴けないような話を聴いた。北海道のアイヌによく似た顔つきや体型のひとに出会った。今回、胆振アイヌの流れをひくと考えられる部族の村、ポロトコタンを訪ねた。

特に、国際先住民年記念出版となった「アイヌ文化の基礎知識」をアイヌ民族博物館で入手した。二つの点についてとりあえず比較した。婚姻についてである。ハイダでは、血をつなぐのは女(母)系であるが、日本では少し違う。男性は父親の系統を受け継ぎ、女性は母親の系統を受け継ぐとされていたらしい。男性の持つ家の印によって、その男性がどこの系統に当たるかがわかる。女性は、肌に付ける帯や刺繍の模様によってその系統が分かるようになっている。そこで、母親同士が同じ系統にあたるとか、父親同士が同じ系統に当たる場合は近親結婚になるため許されなかった。同じ村の中に結婚の許される相手がいない場合には、別の村のひとと結婚することもあり、女性が一人その村を離れ、遠い村に嫁いでゆく場合もある。ただしこの遠さは同じ文化を持った地域に限られるというしきたりもあった。ハイダでは、Ravenの部族とEagleの部族は結婚できても、Raven同士やEagle同士は結婚できないというしきたりがあった。近親結婚は種を劣化させるとの科学的根拠を知っていたということであろう。相続についても多くの事例が具体的に示されているが複雑であるので、ここでは述べない。

次に、カヌーについてである。これは、ハイダとアイヌでは少し違いそうである。ハイダではカヌーは戦闘用であった。もちろん漁業用にも使用できる。ポロトでは純然と漁業用に見えた。また、丸木のくりぬきではあるが、ハイダのように装飾が凝っていたり、油を塗り込んで高い耐久性を持つという風には見えず素朴であった。絵によると海に向けてではなく、沼に向けて置かれていた。明らかに沼の魚を漁獲するためのように見えた。また、海に出て、トドやオットセイを追う猟りにも使われていた。
アイヌ民族の流れは、千島列島、アリューシャン列島を経てハイダ グワイへ(黒潮に乗って西太平洋へ)_d0282609_23104497.jpg
ポロトの丸太のくり抜きカヌー。左上に見えるのが銛。
by fusus-21 | 2014-03-08 23:12 | サスティナビリティ