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3月29日 八幡浜を離れ、フェリーで臼杵の町へ
四国の旅もそろそろ最終日、四国西端の八幡浜から臼杵の町へ向かう。フェリーで海峡を渡るが、そのフェリーの名前がこだわりの「さくら丸」、行きの新幹線が「さくら」であるからとことんこだわる。 八幡浜港のランドマークとなりそうな山である。その麓にフェリー乗り場がある。 乗船した船の名前が「さくら丸」。かなり大きな船だ。これならそれほど揺れずに海峡を渡れる。素っ気ない船出である。汽笛もドラの音もないまま出航した。2時間少々の船中であるが、ここで幕の内弁当を食べ、エネルギー補給。臼杵の散策に備える。
臼杵は神社・仏閣が多い。信仰の町である。古い佇まいによく似合う。 武家屋敷の立派な壁が囲み、門が家ごとに誇らしく並んでいる。内子の町屋とは少しちがう雰囲気の町である。 その町の路地を散策。人とおりも少なく、ゆったりと時間が流れる。 門は石段の向こうにあり、屋敷を衛るかのようだ。かなり身分の高い武士の屋敷であろう。
フェリー著船場からタクシーに乗った。観光コースがわからないので、聞いているうちに、3月はキャンペーン月間で、タクシーで2時間、メータでは8千円くらいのコースが3000円に割り引かれるという。市からの補助金で臼杵を売り込むのだという。何があるのかわからないので直ちにそれに切り替え、タクシー観光、疲れた最終日にはラッキーこの上ない。ガイド付きで市内を巡る。石仏と武家屋敷がメインという。
武家屋敷を離れ、有名な石仏に詣でる。磨崖仏と言われ、岩に直接のみを入れて製作された仏様だ。主となる大日如来は地震で首が落ち、現在修復中で見れないがその分拝観料も値引きされているという。とにかく、臼杵に来たら磨崖仏と拝観することにした。
猫も、身じろぎもせずに拝んでいるようだ。体に触れても動こうとしない。 参道を進むにつれて、次々に仏が現れる。霊験厳かな仏たちを拝みながら進む。要所要所に線香の売り場があり、それを買って火を灯しながら無病息災を願う。 仏に備えられたように椿の花が並んでいる。
これが大日如来坐像。修復中で参拝できないと聞いていたが、今日から修復なって参拝可能になったと、入り口の券売り場で聞いた。まさか今日から拝顔可能とは!ラッキーこの上ない、何かご利益がありそうな出来事である。感涙にむせぶ出来事でもある。
by fusus-21
| 2016-04-12 15:38
| サスティナブル ツーリズム