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 日本の始まりを漢字で記述した中国正史の数々

三国志・魏志倭人伝は3世紀の晋の陳寿によってまとめられた倭国の状況を記述する正史である。後漢書と宋書のうち、5世紀にまとめられたものが范曄による後漢書、宋書,南斉書は6世紀頃に編修された。梁書、晋書は7世紀前半に完成した。さらに隋書は7世紀の日本の状況を詳細に伝えている。旧唐書は10世紀にまとまった。

これらの正史を付き合わせると、日本の始まりがかなり見えてくる(西暦50年くらいから西暦800年くらいまで)。特に宋書、隋書、旧唐書は価値が高そうである。後漢書には魏志倭人伝の情報をもとに、それ以降にわかった情報を加えたり修正を行っている。

委奴国から邪馬台国、さらに倭の5王、聖徳太子の遣隋使やその後の遣唐使について非常に詳細な記述があり、客観的に中国からみた日本が記録されているといえよう。中国から見ると日本は非常に大切な国であったようだ。インドから来た使者の方が遥かに遠い国から来ているのに、日本からの方が遠くから来たとしてより高く評価している。

日本の始まりを理解するには中国正史を上記の他に後の世に編纂された宋書(上記の宋書とは別の史書で新唐書というべきもの)、元史(元寇の経緯や元のフビライが日本についてどう考えていたかなどがわかる)などを読まなければならない。これらを付き合わせて、矛盾点や新しく加筆された点などを詳しく見て行けば歴史がさらに明確に描かれてゆく。原本を読み、変な先入観を持つ歴史家と違った目で歴史を見てゆく必要がある。

一方、日本には古事記や日本書記、万葉集、各地の風土記などが残されておりこれは伝承として、またそれを聞き及んでいた当時の人が歌に読み込んだりして作られており、大切な文化・歴史遺産であるとしなければならない。初めから事実でないとか、書き間違いなどと断定しては見誤ることになる。素直に読み解くことが大切で、後の世の研究者が言ったことを鵜呑みにしては矛盾が矛盾を生むことになりかねない。

今回榊原氏の講演会を聞いて、また著書を読んで、長沼氏と榊原氏の論議は類似点も多いが違う点も多々ある。いずれも優れた内容の力作である。榊原氏の著書、西海道歴史紀行を購入したので、これと長沼九大名誉教授の著書、邪馬台と太宰府の両著書を参考に日本開国から元寇までの歴史を探ってみたい。

倭奴(猪野)国王、卑弥呼、神武天皇、景行天皇、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、倭の五王と磐井、斉明天皇、天智天皇、天武天皇の時代が見えてくるかもしれない。まさに歴史紀行である。私の日本史の知識は、栄高校時代に大井先生から習った、元寇までで止まっている。転校によって、それ以降(応仁の乱以降)の歴史は習わぬままになってしまった。

by fusus-21 | 2016-05-14 23:43 | 地域(北部九州の古代)